この記事のポイント
先に要点を確認
- 個人事業は入社・退社ではなく事業開始、開業、廃業など実態に合わせる
- 屋号と法人を区別し、事業全体ではなく自分が行った実務を書く
- 会社員を選ぶ理由は応募先の役割・協働・継続条件へ結びつける
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最初に事業の開始・継続・廃業を確定する
個人事業は会社へ雇用された経歴ではないため、『〇〇商店 入社』とは書きません。開業届や契約・請求の記録から事業開始年月を確認し、『個人事業として〇〇業を開業』『屋号〇〇にて〇〇業に従事』など実態を示します。廃業済みなら年月と廃業、続けているなら現在に至るとします。
国税庁は個人事業の開始・廃止に関する届出手続きを案内しています。ただし、履歴書の表現は税務手続きの名称を写すだけでは完成しません。実際に顧客へ提供した仕事と期間を、証明できる記録に合わせて整理します。
| 状態 | 職歴欄の表現例 | 確認する資料 |
|---|---|---|
| 個人事業を開業 | 個人事業として〇〇業を開業 | 開業届、最初の契約・請求記録 |
| 屋号を使用 | 屋号〇〇にて〇〇業に従事 | 屋号と本人の関係 |
| 廃業済み | 〇〇業を廃業 | 廃業届、最終取引時期 |
| 事業継続中 | 現在に至る | 会社入社後の継続可否 |
| 法人の代表・役員 | 法人名と役職を記載 | 登記事項、就任・退任年月 |
| 家業を補助 | 実態に応じ補足 | 雇用、報酬、担当、頻度 |
廃業済み・継続中・法人化の完成例
同じ『自営業』でも、廃業した人、副業として続ける人、法人化した人では現在の状態が違います。応募先が兼業を制限している場合もあるため、事業を続けるなら就業規則や応募条件を確認し、隠すために廃業済みと書かないでください。
職歴欄の状況別記載例

読みながら、そのまま入力できます
質問に沿って進めるだけ。入力内容はPDFで確認できます。経営全般を6つの実務へ分ける
『経営全般』だけでは、採用後に任せられる仕事が分かりません。顧客獲得、提案、制作・提供、仕入れ、納期・品質、請求・記帳などへ分け、応募職種に近い実務を選びます。外注した仕事や税理士へ任せた業務を、自分が実行したように書かないでください。
| 実務 | 確認する事実 | 応募先へ示せる行動 |
|---|---|---|
| 営業 | 顧客層・提案件数・経路 | 要望確認と提案 |
| 制作・提供 | 商品・サービス・納期 | 工程と品質を管理 |
| 仕入れ・在庫 | 品目・発注・棚卸 | 数量と納期を照合 |
| 顧客対応 | 問い合わせ・継続・苦情 | 記録して改善へつなぐ |
| 外注管理 | 依頼範囲・人数・検収 | 役割と期限を調整 |
| 経理 | 請求・入金・記帳 | 証憑を整理し期日を守る |
職務経歴書では顧客・工程・成果を補足する
履歴書は事業期間と業種を一覧で示し、職務経歴書で実務を詳しくします。売上高だけを強調せず、顧客の種類、案件数、担当工程、工夫、継続率など、自分の仕事の再現性を示します。確定申告の金額や顧客名など公開すべきでない情報は、件数や構成比へ一般化します。
Web制作の職務要約例
会社員を選ぶ理由を応募先の役割へつなぐ
『自営業が不安定だから』だけでは、応募先で何を担いたいかが分かりません。自営で得た顧客理解や自己管理を示した上で、より大きな案件で専門工程を深めたい、チームで品質基準を共有したい、長期運用に関わりたいなど、求人票の役割へ接続します。
反対に、会社では指示だけを受けたい、自営業より楽そうといった表現は避けます。自営では一人で決めていた人ほど、社内手順、報告、権限、レビューをどう受け入れるかを具体的に説明できるようにします。
自営から制作会社へ応募する志望動機の骨子
入社後も事業を続ける場合は条件を整理する
事業を継続する場合は、就業規則、競業、秘密保持、労働時間、税務・社会保険など確認事項があります。履歴書だけで法的な結論を出さず、応募先の規程と必要な手続きを確認します。顧客対応が勤務時間と重なる、応募先と競合する、会社の情報を自営へ使う可能性がある場合は、事前に整理が必要です。
廃業予定が決まっているなら、完了予定日と引継ぎ状況を説明できるようにします。採用されやすくするため事業継続を隠したり、未完了なのに廃業済みと記載したりしないでください。
- 応募先の副業・兼業規程を確認する
- 競業や顧客の重複がないか整理する
- 勤務時間中に自営対応が発生しない計画を立てる
- 廃業予定なら契約・顧客・在庫の引継ぎを確認する
- 税務や社会保険は必要に応じ専門窓口へ確認する
法人・屋号・個人を混同しない最終確認
株式会社などの法人を設立していないのに、屋号へ『入社』『代表取締役』と書くのは避けます。逆に法人の代表者だった場合は、個人事業と同じ書き方にせず、法人名、役職、就任・退任年月を資料で確認します。自営期間中のアルバイトや会社勤務が重なる場合も、年月を省略せず並行関係が分かるようにします。
PDF化後は、事業開始・廃業年月、屋号、業務内容、会社員歴との重なりを確認します。職務経歴書の売上・案件数・担当範囲が、履歴書の期間や面接回答と一致しているかも照合してください。
- 個人事業、法人、家業手伝いの実態を区別した
- 開業・廃業年月を記録と照合した
- 外注業務を自分の実績に含めていない
- 事業継続の有無と入社可能日を説明できる
- 履歴書と職務経歴書の期間・数値が一致している
出典
参考資料・公式情報
様式や手続きは公的機関、資格の表記や端末の操作は各提供元の資料で確認できます。記載例は書き方を示すための例です。ご自身の経歴に置き換え、提出先の指定を確認してください。よくある質問
応募シーン別のQ&A
Q自営業は履歴書に『入社』『退社』と書きますか?
個人事業なら通常は使いません。『個人事業として〇〇業を開業』『同事業を廃業』など、事業の開始・継続・終了を実態に合わせて書きます。
Q屋号は会社名のように書いてよいですか?
屋号だけで法人と誤認されないよう『屋号〇〇にて』などと区別します。法人を設立している場合は法人名と役職を資料どおり記載します。
Q自営業の売上は履歴書に必要ですか?
履歴書では通常、事業期間と業種を優先します。売上が実績として重要なら、職務経歴書で期間、範囲、自分の担当を添え、秘密情報を避けて示します。
Q廃業届を出していない場合は廃業と書けますか?
履歴書上の事実と行政手続きの状態を混同せず、実際の事業・契約の状況を確認してください。手続きの判断は国税庁や専門窓口へ確認します。
Q入社後も個人事業を続ける場合は書きますか?
応募先の規程、競業、勤務時間、秘密保持に関わるため、継続条件を整理して適切な段階で確認します。採用のため廃業済みと偽らないでください。
Q自営業から会社員への志望動機は何を書きますか?
自営で得た具体的な実務を示し、応募先で専門性、チーム協働、長期運用など何を担いたいかを求人票の役割へ結びつけます。


