この記事のポイント
先に要点を確認
- 勤務先・期間・担当範囲を示し、履歴書では伝わらない仕事の中身を説明する
- 直近の経験を見せるなら逆編年体、職種ごとに整理するならキャリア式を検討する
- 実績は自分の行動と確かめられる変化で示し、数字がなければ創作しない
目次から読みたい項目へ本文7項目
職務経歴書には何を書く?最初にそろえる六つの項目
指定書式がなければ、標題・日付・氏名、職務要約、職務経歴、活かせるスキル、免許・資格、自己PRの順で下書きを作ると整理しやすくなります。履歴書の職歴欄は会社の入退社を追う一覧、職務経歴書は担当した業務の説明として使い分けます。両方に同じ長文を貼り付ける必要はありません。
ハローワークの「職務経歴書の作り方」は、職歴の整理方法や記載項目を紹介しています。以下の六項目は、それを踏まえて本記事が提案する作成順です。枚数の指定がない場合は、まずA4で一〜二枚に収まる内容を選び、経験が長く説明が不足する場合に必要なページを足します。
| 項目 | 書く内容 | 読み手が確かめたいこと |
|---|---|---|
| 標題・日付・氏名 | 職務経歴書、提出日、氏名 | 誰の、いつの書類か |
| 職務要約 | 経験職種、経験期間、主な担当を短く | 経験の全体像 |
| 職務経歴 | 会社・在籍期間・役割・業務・工夫 | どこまで任せられるか |
| スキル | 使えるツールと実際の使用場面 | 業務で使える水準か |
| 免許・資格 | 応募に関係する名称・取得年月 | 応募条件を満たすか |
| 自己PR | 強みが表れた行動と応募先での活用 | 同じ強みを仕事で発揮できるか |
編年体・逆編年体・キャリア式を選ぶ判断表
書式は見栄えより、応募先に説明したい経歴が見つかるかで選びます。一社で担当が広がった過程を説明するなら古い順、現在の専門性を伝えたいなら新しい順が候補です。どちらでも在籍年月は省かず、履歴書と同じ年月にそろえてください。
キャリア式は営業、店舗運営、事務などの経験を業務別にまとめる構成です。ハローワークの案内でも、時系列が読み取りにくくなる点を補うため略歴を添える方法が示されています。転職回数を見えなくするために使うと経歴の確認が難しくなるので、全社の在籍一覧は別に残します。
| 構成 | 向いている説明 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 編年体式:古い職歴から | 入社後の昇格・担当拡大を順に示す | 古い補助業務の説明が長くなりすぎないようにする |
| 逆編年体式:新しい職歴から | 直近の経験が応募職種に直結する | 過去の会社も期間と担当を短く残す |
| キャリア式:業務の種類ごと | 複数社で共通する専門経験をまとめる | 会社名・年月の略歴を併記して空白を作らない |

読みながら、そのまま入力できます
質問に沿って進めるだけ。入力内容はPDFで確認できます。実績が思いつかないときは担当範囲を具体化する
「営業事務」「配送」「接客」だけでは、仕事の範囲が伝わりません。相手、作業、頻度、判断を任されていた範囲の四つに分けてメモします。例えば受注事務なら、受注経路、扱う商品、入力後に照合する項目、納期変更時の連絡先まで書くと、自分が日常的に行っていた判断を拾えます。
数字を使うときは期間と集計範囲を添えます。「ミスを半減」なら何をミスとして数え、いつといつを比べたのかを説明できる必要があります。記録がないときは「確認表を作り、担当者が変わっても同じ項目を点検する運用にした」のように、実施した内容を示してください。顧客名や未公開の売上は、社外へ出せる範囲まで一般化します。
業務メモを説明文に変える例(架空)
一社経験・営業事務の職務経歴書の完成見本
次の見本は、営業事務から同職種へ応募する架空の人物を想定した編集例です。会社名、期間、件数、成果を含め実在の事例ではありません。段落の役割を参考にし、自分の経歴と裏付けられる事実へ置き換えて使ってください。資格を持っていない場合は、資格欄を設けずスキルの説明を充実させても構いません。
要約は全体像、職務経歴は具体的な仕事、自己PRは仕事の進め方に役割を分けています。同じ「確認表」の話を使っても、自己PRではなぜ作ったかと今後どう活かすかを補い、業務一覧の繰り返しにならないようにしています。
完成見本:営業事務から営業事務へ(全て架空)
応募職種に合わせて詳しくする箇所を変える
職務経歴書の使い回しで起きやすいのは、事実の誤りより、応募先が知りたい経験が下に埋もれることです。求人票から主な業務を三つ抜き出し、それぞれに対応する自分の経験へ印を付けます。該当する経験を職務要約と業務欄の前半へ移し、関係の薄い説明を短くします。
未経験の業務は経験済みのように書かず、応用できる行動を示します。例えば配送から倉庫事務へ応募するなら、運転距離だけでなく、伝票の照合、納品先との連絡、在庫差異の報告を説明できます。これから覚える操作と実務でできる操作を分けると、面接でも説明しやすくなります。
| 求人で重視される仕事 | 詳しく書く経験 | 不足する場合の伝え方 |
|---|---|---|
| 顧客への提案 | 担当顧客、提案の流れ、自分の役割 | 接客で要望を聞き取った経験を具体化 |
| 受発注・データ管理 | 照合項目、入力量、使用ツール | 学習した操作と実務経験を分ける |
| 配送・現場作業 | 車両・荷物・担当区間・点検手順 | 必要免許と未経験の作業を明示 |
| 後輩の育成 | 教えた業務、人数、確認方法 | 役職名を作らず指導を担当した事実を書く |
転職が多い・短期離職・ブランクがある場合の整理
複数社の経験がある場合は、まず全社の会社名、在籍期間、雇用形態を並べ、その後に応募職種と関係の深い会社を詳しく説明します。短期間の勤務先も経歴一覧に残し、説明量を調整します。同じ会社で部署異動をした場合は会社の在籍期間を一つにまとめ、その中で部署ごとの期間を分けると関係が伝わります。
就業していない期間に学習や職業訓練をしていたなら、就業歴と混ぜず、活動として期間と内容を書けます。事情の詳細を長く説明するより、現在仕事に取り組める状況と応募職種の準備が分かる情報を選びます。アルバイトだけの経験でも、勤務期間、担当業務、任された役割を使って同じ要領で作成できます。
- 派遣社員:雇用主の派遣会社と、実際に担当した派遣先業務を区別する
- 複数社勤務:略歴から会社名と期間が追えるようにし、主要経験を詳しくする
- ブランク:就業と学習を別の項目にし、活動していない期間を無理に埋めない
- 職歴がない:応募先が職務経歴書を求めているか確認し、活動歴の扱いは指定に合わせる
書き終えたら履歴書と照合し、提出用PDFを確認する
下書きができたら、履歴書と並べて会社名、入退社年月、雇用形態を照合します。「担当」「主導」「補助」の言葉は実際の関与と合っているかも読み直します。数字の表記を点検する際は、チーム全体の売上を個人実績のように読めないか、件数に期間が付いているかまで確かめてください。
ウェブ履歴書の職務経歴書作成画面へ、要約、勤務先ごとの経歴、スキル、自己PRを入力したら、完成PDFを開きます。見出しだけが前ページに残っていないか、会社ごとの区切りが分かるかを確認して保存します。応募先がWordなど別形式を指定する場合は指定を優先し、送信するファイルが最新の応募先向けになっているか最後に照合します。
- 日付・氏名と、全社の在籍年月を履歴書と照合する
- 業務の規模、担当範囲、成果の主語が分かるか確認する
- 冒頭だけで経験職種と応募先に活かせる経験がつかめるか読む
- PDFの全ページを開き、改ページ・文字切れ・提出ファイル名を点検する
出典
参考資料・公式情報
様式や手続きは公的機関、資格の表記や端末の操作は各提供元の資料で確認できます。記載例は書き方を示すための例です。ご自身の経歴に置き換え、提出先の指定を確認してください。よくある質問
職務経歴書のQ&A
Q職務経歴書は何枚にすればよいですか?
応募先の指定があればそれに従います。指定がなければまずA4で一〜二枚を目安に主要経験を整理し、説明が足りない場合にページを追加します。文字を極端に小さくして一枚に押し込むより、見出しと余白を保って担当範囲を説明することを優先します。
Q履歴書と職務経歴書の自己PRは同じでよいですか?
同じ強みを軸にできます。履歴書には要点、職務経歴書には具体的な業務・判断・工夫を補うと役割が分かれます。異なる実績や数字に書き換える必要はなく、面接でも同じ事実を説明できることが大切です。
Q売上などの数字がない仕事は何を実績にしますか?
引き継ぎ表を整えた、照合の順序を統一した、担当者へ早めに連絡したなど、仕事を進めるために実行した行動を書きます。結果を測っていないなら削減率などを作らず、運用がどう変わったかを具体的に示します。
Qパート・アルバイトの経験しかなくても作れますか?
作れます。勤務先、期間、雇用形態に加え、レジ、品出し、電話対応、後輩への説明など担当した仕事を記載します。正社員の経験に言い換えたり、役職を付けたりせず、実際に任されていた範囲を示してください。
Q職務要約には退職理由や志望動機も入れますか?
職務要約は経験の全体像を伝える欄として使うと読みやすくなります。職種、経験期間、主要業務を先に書き、志望動機は専用欄や別項目へ分けます。退職理由は応募先が求める場合など、必要な範囲で別に説明します。


